雲の上のホテルのデザイナー隈研吾について

雲の上のホテルのデザイナー隈研吾について

2022年7月現在、本館の建て替え工事が行われてる雲の上のホテルは、提供しているサービスのクオリティーだけではなく「見た目のデザインの良さ」も魅力として多くの人に語られています。
遠目から見ても一目でわかる特徴的なデザインは、世界的に有名な「隈研吾」氏がデザイン・設計を担当しています。
このページでは、建築士・デザイナーの隈研吾氏について解説していきます。

隈研吾とは?

隈研吾は、1954年8月8日生まれの一級建築士・デザイナーです。

現在は、株式会社隈研吾建築都市設計事務所の主宰、東京大学特別教授、高知県立林業学校の校長などを務めています。

建築士・デザイナーとして活動を始めた当初は、脱構築主義要素を加えたデザインを得意としていました。

しかし、1990年代半ば頃から現在のような「和」をイメージしたデザインを活動のメインにしていき、現在は「和の大家」という愛称で親しまれるようになりました。

この隈氏のテーマの変遷は、高知県高岡郡檮原町の「ゆすはら座」の存続に自身が関わった事がきっかけになったと言われています。

また、同時期に起きた阪神大震災や2011年の東日本大震災を見て、「コンクリートや鉄」を使った建築から「木材」を使った建築に変えていく事が必要だと感じた事もきっかけの1つになったようです。

 

近年の活躍について

隈氏は、2000年以降から国内だけではなく海外にも活躍の場を広げています。国際コンペでの受賞も増えている等、世界的な建築士・デザイナーとしても有名になりつつあります。

雲の上のホテルのような宿泊施設に加えて、マンションや室内演出・家具・食器等、様々なジャンルのデザイナーとしても活躍しています。

2018年に東京駅の構内にある「東京ステーションギャラリー」で開催された個展「くまのもの」では、これまで使用してきた10種類の素材をジャンル毎に分けた合計75個のプロジェクト模型と資料を展示、さらに、2020年11月から高知県立美術館・長崎県美術館・東京国立近代美術館で順に開催された「隈研吾展」など、個展や展示会でも成功を収めています。

最近では、2021年10月にオープンした早稲田大学国際文学館(通称:村上春樹ライブラリー)の設計を担当した事で話題を集めました。

 

特徴

日本を代表する建築家の1人として活躍する隈氏は、日本古来の素材を活かした「和」のデザインがデザイナーとしての特徴として挙げられます。

木材をメインにするだけではなく、土地の環境や文化に溶け込む事を意識した「その土地に馴染む自然な建築」として高い評価を得ています。

特に、東京の「サニーヒルズ南青山店」や福岡の「スターバックスコーヒー 太宰府天満宮表参道店」は、隈氏を象徴する作品・建築物として知られています。